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「リアル」に見える絵は本当にリアルか?

私たちが「リアル」だ、と感じる絵は何か、ということについて考えてみました。

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Andrew Wyeth, “Amantes” (Lovers), 1981

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William De Kooning, "Woman V", 1952-1953

辞書で引いたリアルの名称:1 現実に即していること。また、そのさま。あるがまま。

一般的に、上の2つの絵のうち「リアル」だと感じるのはワイエスの裸婦(上)でしょう。下のデクーニングは抽象的すぎて「わからない」という人もでてきます。それはなぜか?

仮に「リアル」な絵画は人がモチーフを見たときの自然な見方を模してかいた絵画と仮に定義した場合に話を進めていきます。

ワイエスの女性はデクーニングの女性よりリアルに描かれているでしょうか?私はそうとは思いません(^^)
ワイエスの作品はカメラのレンズ(目)の世界の見方に近い描き方なわけであって人間の目の世界の見方に近い描き方デクーニングより必ずしも近い訳ではないと思うんですよね~。

どういうことかというと、
人間は目でみるだけの生き物ではありません。あたりまえのようですけど、体でその場の空気を感じ、頭も使い、そして目もつかい、見ます。目だけで世界を経験することは不可能じゃありません?目は頭にくっついています!体にくっついています!カメラのような機械と同じように世界を見ているはずがないっ!


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Rene Magritte, "This is not a Pipe", 1928-1929.
マグリットの「これはパイプではありません」。パイプのです。

裸婦の絵は裸婦ではありません。絵です。ただの絵の具の集まりです。脳科学者ではないので、細かい事は分からないんですが、仮に絵の具の固まりが裸婦に見えるのということはあらかじめなんらかの「裸婦像」みたいなのが頭にあってその目から入ってきた情報が「裸婦でーす」と訴えかけてくるから裸婦に見えるということにしましょう。その頭にあらかじめ入っている「裸婦像」というのは生まれながらにして持っている物ではなく、今までの経験から構築されたものだと私は思います。


「リアル」に見える絵の特徴の一つに奥行きや立体感を感じるかどうかということがあると思うのです。これは陰の付け方だったり、遠くの方を小さくしてぼやかしてみたり(遠近法)とかで出せます。
デッサンや静物画をかいた事ある人なら分かると思うんですが、結構これって不自然じゃありません?光ってすぐ変わってしまうし、制作時間は何時間もかかっているのに、絵として辻褄が合うようにではまるで一瞬を切り取ったかのように光のくる方向や色を統一しなくてはいけません。また、本当にモチーフをみたとき、遠くの方はぼやけていますか?おそらく遠くの方をみるときは、そちらに目のピントをあわせて前のほうのものがあまり見えなくなりません?必ずしも近い物体に目がずっととまってることはないんじゃないかな~

つまりなにがいいたいかというと、私たちが一般にリアルだと感じる絵画はかなり人工的に構成され、カメラのレンズの見方に近く、人間の自然な見方ではない、リアル(ありのまま)ではないということです。
ほとんどの人間には二つの目があり、かなーりぼーっとしない限り一点に集中することってあんまないと思うんですよね。全体を把握しようとしてきょろきょろするのが普通だと思います。また疲れてきたら姿勢がくずれて、モチーフをみる角度も微妙に変わってきてしまいますよね。また人間の目は他の生物と同じように、見ている物に優先順位をつけて物を見ます。平等にすべての情報が入ってくる訳ではありません。お腹がすいてたら目が食べ物に目がいってしまうし、人ごみの中で知り合いがいたらなぜか知り合いが目につくし、さびしい気持ちだったらなんとなく暗い物に惹かれるかもしれないし、、たとえはやまほどあります。そのとき必要だと感じているものによって目につく物って変わってくることが自然だと思うんです。逆に確実に無視されていて書き込まれない情報もたくさんあるでしょう。さっきも言いましたが目玉は頭と体にくっついてるから!すべての情報をきっちり細かく書き込まれた物が自然な人の目の見方とは思わないなぁ。

遠近法はルネッサンスのころに開発されました。きっちりとした遠近法使用した絵画をかくための機械↓
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Durer Reclining Woman Perespective
      モデル↑             芸術家↑
無理矢理すぎる!!遠近法に忠実で正確な絵画を角煮はここまでしなくてはいけないんです。

結論から言ってしまうと、私は何がリアルで何がリアルに見えないかは慣れだと思ってます。現実の「本当の姿」とか関係ありません。「現実」とか「真実」とか「本当の姿」とかを「ありのまま」表現する事がそんなに簡単なはずがありませんし、人それぞれの経験を切り離してただ「ありのまま」を表現する事は可能でしょうか?私は無理だと思います。人間の体験はあまりにも複雑すぎる!

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Narmer Palette in Cairo-(Egyptian Museum); this facsimile-version resides in the Ancient Egyptian wing of the Royal Ontario Museum,BC 31st century.

エジプトの人はデッサンができなかったのか?エジプト人の目はおかしくてこういう風に世界が見えたのか?そんなことはない(^^)!私のようなへなちょこでも2年くらいデッサン教室通っていたらそれなりに写実的な絵がかけるようになりましたし、数千年かけて人間の手がようやく「写実的」な絵画をかけるまで発達したと考えるのは不自然!紀元前31世紀のエジプトではこういう人間の描き方がはやりだったのでしょう。ワイエスとかルネッサンスの絵画が今私たちにとって見慣れた書き方であるように!こうした見慣れたかきかたからあまりにも外れてしまうと「変」だと感じ毛嫌いしてしまう。そう今の現代アートがそうであるようにね!

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Copyright © 2007 Crypton Future Media, Inc./KEI all rights reserved.

ここ数年人気者の初音ミク。エジプトの壁画と同じだと考えるとおもしろくありません?エジプトの壁画の人物はなぜ頭が横向き、胴体が正面向き、足が横向きなのか?当時頭と足は横向きが最も美しく、胴体は正面(横向きだと分かりづらいというのもあるでしょう)が美しいと思われ、そのパーツをくっつけたのがエジプト流のかきかただと聞いた事があります。つまり理想的な人間像を描いたものだとも言えます。ミクもそうではありませんか?大きい目、短くて細い胴体、長い手足、これは現代の日本人の理想的な人間像なのかもしれません(^^)私も二次元になりたい><

人の目や脳みその大まかな構造は何千年も前に形成されたものと対してかわらないかもしれません。でも時代や考えの変化の積み重なりにより見方や考え方は進化しているように思います、、!だから時代によって絵の好みは変化していく。。世界共通で時空を超えたの美意識とかリアリティなんて存在しないのか、、?

このまえおもしろい本を読みました。古代ギリシャの最古の長編叙事詩「イーリアス」がかかれたころには「色」という観念がなかったのではないかという内容です。細かい事は忘れましたがどうもイーリアスを翻訳をみると色に関しておかしな表現が多いらしいのです(空がワイン色とか、海が血の色とかそんな感じです(例えはてきとうです))。でも空って紫って表現するかな?海を赤って表現するかな?ホメロス精神状態を反映しているのでは?と考えたのですがどうも違う。もしかしたらギリシャの時代は色という観念がなく「暗い」「明るい」しかなかったというと納得がいくのではないか、とほんの作者が言ってました。ギリシャ人にとってワインも赤も海の色もみんな同じ「暗い」という色だったんですねー。似たような話で虹の色の数は世界各国で違うというのは有名な話ですよね(^^)
なんか鳥肌たちません?色という観念は「絵の具」を売る必要ができてから作られた観念だと作者はいってました。いつのまにかその「色」という「概念」が長年定着し「事実」になり、誰もその存在に疑問を持たなくなっていったという事です。

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色はグラデーションですもの!はっきり区別がついているわけではない。これは人種とかセクシャリティとかいろんなことにいえますね~

同じようにいつか抽象絵画がたくさん作られていいいくうち具象も抽象違いがなくなるのではないかと思っています。(^^)まだまだ先かな?2つとも作られた概念であるという点で同じだと思ってるからです。
今回の記事分かりずらかったらすみません。私も頭の中のふにゃふにゃした考えを整理しながら書いているのでゴチャゴチャになっているかもしれません。

あと最後に、写実的な絵画を否定してるわけじゃない!ただ写実も抽象も同じくらい不自然で同じくらい自然でリアルな書き方なんだぜ!違いはないんだぜ!ということをいいたい。なんにでもいえることですが固定観念にこだわらず、いろんなことが楽しめた方がお得じゃありません、、、?
デッサンについては次の記事でくわしく書きます。次の記事はほとんどかけているので更新は早いはずです。
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Matthew Barney

こんにちわ。拍手やコメントありがとうございます。とても励みになります。
近頃やる気が起きないとガガ様のPVをみて創作意欲をわかせたりしています。自分をセクシーに見せる事より私たちの美的感覚に宣戦布告しているアグレッシブな態度が好きです。とくにファッションがみてておもしろいですよね(^^)それにしてもガガ様とそれほど年齢が違わないのガガ様が世界中で伝説的なライブをして、カルチャーアイコンになって、徹子の部屋に呼ばれているというのに私は何をしているの!(`Д´) 比べる相手まちがってますね(^^)

というわけで、レディガガのPVが好きな人はもしかしたらMatthew Barney マシューバーニーのビデオも好きかもしれません。

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Matthew Barney 2002 ”Cremaster Suite”

ダンサーインザダークでおなじみのビヨークと付き合っており娘がいるらしいですよ!(ウィキ参照)アーティストはアーティストに惹かれるんですねぃ
バーニーの最も有名な作品は1994年から2002年にかけて作ったクレイマスター5部作。
自ら監督し出演もしています。彼はアーティストとしてヒットする前はモデルをやっていたらしいのです。写真からみてわかるように、、、、、

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うんイケメン!(^^)
(中央のからリボン付けた白い人がバーニー)
5部作の内容ですが「Creation」創造がテーマのようです。クレマスターとは男性の下半身にあるどっかの筋肉の名称です。タイトルからエロいことを想像した人、この5部作はきっと期待を裏切りません(^^)
残念ながらこのクレマスターシリーズは第3部しかDVD化されておらず、他は展覧会でしか見ることができません。私もその3部目しかみたことないので感想書きづらいのです。正直な感想を言うと、衣装とかセットとか独特の世界観があっておもしろいちゃおもしろいんですが、私は寝そうになりましたw(おい)テンポがわりと一定してくりかえしも多いので結構全部見るのは気合いがいる気がしますw
映画みせることはできないのでみつけた写真をのせときます。雰囲気だけでも伝わったらいいな、、!

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上の写真を見てガガ様のBad RomanceのPVを思い出したのは私だけではないはず!
色合いとかまるでロココの絵画のようなパステルカラー。エロスとグロスの融合ってかんじですね!

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第3部の一部を発見しました。


第1部は先日Youtubeで発見したのですが、分割してみづらい上に画質が悪いので、あまりおすすめしません。でも一応リンクはって置きます↓。いつかちゃんとしたスクリーンで通して全部みてみたいです。



レディガガのPV見た事ないひいるかも?と思ったので一応リンクはって置きます。

Lady Gaga, "Bad Romance", 2009.

クレイマスターの公式ページです。写真やセットの写真は下のサイトでみれます。
http://www.cremaster.net/

今日は中途半端な情報だけで申し訳ないです。また今度時間があんまり空かないうちに更新したいです。
就活、、、、
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