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Gerhard Richter リヒター

こんにちわ。
お久しぶりですね。就職活動がうまくいってません。誰か雇っtいやなんでもない。
今日はGerhard Richter(以後リヒターと呼ぶ)について書こうと思います。
質問者さんありがとうございました!

忠告します。この質問を受けるまでリヒターはそこまで興味を持ってみた事がないですw
でも、日本ではあまり有名ではない彼ですが、実は今生きている画家で最も重要な人物の一人と言わています。というわけで今回は少しでも彼がすばらしいと言われる理由を考えようという内容の記事になります。

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Gerhard Richter, "Nude on a Staircase", 1966.

リヒターといえば、まるで写真のような描写とぼかしが有名です。細かく書き込んだ後、シルクスクリーンのインクを伸ばすときに使用するスクィージーでぼかします。リヒターの描写力はすごいです。とにかく迷いがないというか、塗り重ねた跡もそんなにありませんし、苦戦したりまちがえた跡がありません。
私がリヒターにそこまで興味が持てなかった理由は、目新しさがないからです。どうも上の作品を見ているとフォトショのフィルタ処理されていた画像や高画質デジカメの写真で作れてしまうのではないか、って思ってしまうんですよね~。またリヒターの絵の具の載せ方はほとんど筆後や絵の具の質感を残しません。私も質問者さんのようになぜ、油絵にする必要があるのかということが疑問でした。

これはジェネレーションギャップとでも言うのでしょうか。よく考えるとリヒターがこういった作品を作りはじめていたのは1960年代はじめです。この頃にフォトショはありませんし、今のような高画質なカメラや映像もありません。発表当時はリヒターのスタイルは今のような見飽きた感はなかったはずです。フォトショの発明がアートを見る上で与えた影響力は絶大だと思いますね~。絵画を見て、これフォトショの○○フィルタを使ったっぽいとか思った事ありません?「ポストフォトショ」って単語はやりませんかね?(^^)

リヒターが作品を発表していたのははポップアート、抽象表現主義、ミニマリズムが絶好調のころです。抽象画以外を書くなんて古い!と思われていた時代ということも頭に入れておく必要もあるかもしれません。

だけれども、それだけでは今でもすばらしいと言われる理由にはならないはずです。彼がすばらしいとよく耳にするのは、「絵画は死んだ」と言われた時代に幅広い表現をしてきたこと。(絵画は死んだ、は何度もいわれています。写真が発明されたときなど、何千年も歴史があるアートの分野なので新しい物を作る事は不可能、表現の限界を感じた時にいわれます。でも対外油絵を描いていない人が言うので、たぶん大丈夫ですw)

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Gerhard Richter, "Reader", 1994

絵画の歴史の中でポートレートは相当古いです。現代でもアートとして成り立たせるのは相当難しい。どうしても商業用にみえてしまいます。リヒターは昔ながらのポートレートの歴史を重んじながら、女性の付けているアクセサリーだったり、持っている新聞(?)や光の感じ、筆後を残さないことで、とても現代的な物に復活させています。
歴史的なポートレートの例↓
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Jacob Adriaensz Backer,"Portrait of A Young Woman", 17th century
どうしても時代を感じてしまう。今でもポートレートを注文する人はいますが、多くの場合何故か17世紀から19世紀くらいの古い画風で書かれますね。そっちのほうがすごそうな感じがするのでしょうかね?


私が今回リヒターについて考えて最も面白いと思った点は、ずばり「なぜ写真じゃなくて絵画なのか」という疑問を真っ向からぶつけてくるところなような気がします。
写真を資料に使うアーティストはたくさんいると思います。ですがほとんどの場合、写真からかいたことは隠そうとします。彼の「ぼかし」は写真のピントが合わなかったときの機械的な「ぼかし」と絵の具らしい「ぼかし」を同時に連想させます。そのあいまいさおもしろいんじゃないかな?

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Gerhard Richter, "Untitled", 1992
こちらは写真の上に油絵をのせた作品。たしかに魅力的で写真と絵画の隔たりをあいまいにしている点で、おもしろい気もするんだけど、、、!だけど、、、!ちょっと「私にもできそう」感が若干ありすぎるような、、、好きか好きじゃないかちょっと迷います。

リヒターの絵画はなぜか、絵画を見ながら写真に付いて考えさせるところが面白いんじゃないでしょうか。今回紹介したぼかしシリーズ意外に完全に抽象的な油絵や、自分の娘を題材にしたもの、ニュースの新聞記事など、リヒターの作品数はものすごいです。
ウェブサイトも充実しているので興味を持った人は見てみて下さい。
http://www.gerhard-richter.com/


質問者さんご質問有り難うございました。そして遅くなってしまってすみませんでした。私も前々からなんでリヒターはそんなに有名なんだろうかってよくわからなかったので、私なりの答えを出してみたのですが大変曖昧なものになってしまったかもしれませんwやっぱり私はもっと質感がある油絵の方が好きだなぁw
リヒター大好きだぁああ!っていう人がいらっしゃいましたらぜひコメント欄に彼のすばらしさに付いて語って下さい(^^)
前回までに頂いた拍手は、前の記事の追記の部分に返事をしています。
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