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良いセンスと悪趣味

コメント•拍手ありがたく読ませてもらっています。
今回は悪趣味と良いセンスの狭間のアーティストを集めてみました。悪趣味と良いセンスの違いってなんでしょうね?

◎David Altmejd デビット•アルトデミィド
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David Altmejd, "The Flux and the Puddle," 2014

デビット•アルトデミィドは、プレキシガラス、鏡、剥製、鉱石、などの材料を用い、カオス的で繊細、グロテスクで美しい、チープで高級感のある彫刻やインスタレーション。一つのギャラリーをまるまる占領するような巨大インスタレーションが迫力満載。さわやかなレインボーカラー、宝石のような輝きをもつ材質が人をプレキシガラスの世界に惹き込むのですが、よく見ると、割れたガラス、きざまれたマネキン、動物の死体、どこか残酷で痛々しいのです。

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David Altmejd, "Untitled,"

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David Altmejd, "La chambre d'hôte", 2010

とてもアナログな作品にかかわらず、なぜかピクセルやシステムと言ったデジタルなものを考えさせるのが不思議ですね。ちょっと近未来SFっぽい。
もっとみたい方はこちら、ウェブサイトの作品はかなり充実しているのでおすすめ!
http://www.davidaltmejd.com/

◎Thomas Lanigan-Schmidt トーマス•ラニガン•シュミット
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Thomas Lanigan Schmidt, “The Summer Palace of Czarina Tatlina"

アルミフォイル、お菓子の包み紙、セロファン、洗剤の箱、ホチキス、など、普通の人がゴミだと思う材料にただならぬ愛情と執念と繊細さを込めて、作品を作っているアーティストです。写真だと彼の作品の魅力がまったく伝わらないのが残念。一見、子供の工作に見えてしまう不器用な作品にみえてしまいますが、色の配色、細部の作り込みにとてもセンスを感じるのです。

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Thomas Lanigan Schmidt

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Thomas Lanigan-Schmidt, "Lollipop Knick Knack (Let's Talk About You)", 1968-69.

ローマ•カソリック教のモチーフとゲイ写真を混ぜているのも興味深い。ローマ•カソリック教では、同性愛は罪深いという見方がされていますが、アーティストがゲイであり、クリスチャンでもあるらしいので、葛藤もあるのかもしれません。ゲイポルノの写真を混ぜて、ローマ•カソリック教を馬鹿にしようとか笑いを取ろうとか、そういう意図で作品を作っている訳ではなく、純粋にキリスト教を信仰していて、ゲイカルチャーにも興味あるんだな、という風に2つのまったく違う世界が嫌みなく組み合わさる不思議な作品を作っています。

去年Momaが作った彼のアトリエ紹介がなかなか面白いです。物が多すぎ!


もっとみたい方はこちら:
http://pavelzoubok.com/node/thomas-lanigan-schmidt-tenement-symphony

◎Henry Darger ヘンリー•ダーガー
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Henry Darger, "In the Realms of the Unreal"

日本でも知名度の高いアウトサイダーアーティストのヘンリー•ダーガー。アウトサイドアーティストとは、アート教育を受けていないアーティストのことを呼びます。ダーガーは19歳のときから、70歳以上になるまで、"In the Realms of the Unreal「非現実の王国で」"というお話を一人アパートの中で書き続けました。ヴィヴィアンガールズと呼ばれる少女7人率いるキリスト教軍隊と大人の軍隊の壮絶な戦いを描いたお話で、15000ページにも及びます。お話の各所に挿絵があり、絵柄が子供の絵本なのに、かかれているものが戦争や拷問されている少女など、きわめて大人向け。イノセンスが強すぎて、逆に狂気を感じる絵です。

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Henry Darger, "In the Realms of the Unreal"

彼は生きている間は作品はまったく評価されず、亡くなってアパートの部屋を掃除しようとした大家が彼の作品を発見。ダーガーは、日中は病院の清掃員として黙々と70歳まで働き、友人もほとんどおらず、家にかえるとただ「非現実の王国」を書き続けたらしいのです。

もっとみたい方はこちら:
http://www.folkartmuseum.org/darger

一人で作品作って壁にかけられた彫刻みていると、ダーガーのようになるのではないか、と時々考えます。インターネットで公開している時点でちがいますけどね!作品アップしたので、よかったらみてください。リアルで展示する機会がほしいぜ、、。
http://saorimoriizumi.com
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